【番外編】チットとダンの寄付物語④11/20タイ9日目

※見よ!この温度差をっ

人の好意に甘えた半野宿の状態で、愚痴は言うべきでは無いのは重々承知で敢えて言わせていただきたい。蚊が建物内に多すぎ。屋内ですよ、ここ。テントはメッシュ仕様ではないので暑かったし、かと言って、テント入口を開けっ放しにすると蚊がかなり入ってくる。風も通らないので地味に寝れてない昨夜。

朝の支度時に一番早起きで用意も済ませるのはチットさん。静まりかえる建物内でガサゴソと物音がすれば彼が起きた証拠。大体、朝5:00起床でトイレ内で水浴びをしてらっしゃる。(私が彼らと共に泊まった施設は全て、専用バスルームなどは無く、公共トイレ内にある大きめのバケツと手桶で行水をしていた。もちろんお湯など出ませぬ)

同じ環境で生活していると僅かでも妙な連帯感が湧く不思議。

こちらはクールな性格のダンさん。日本の有名タレントのタモリさんに見えなくもないなと思い始めてきた。クールなのかお茶目なのかよくわからない人なのであるが、カメラを向けると必ずポージングしてくれるのでサービス精神は旺盛だろう。が、夜は必ず一早くテントを設営して自分の世界に閉じこもるので根は暗い気がする。

チットさんが人付き合いの得意な性格とすれば、ダンさんは物事を計画・管理するのが得意そう。実際に走行ルートなどはダンさんが決めていて、要所要所での人との会話はチットさんがメインで話すのを見てきている。まあ2人とも本当は仲がいいのでしょうな〜

8:00すぎ 出発を前にどこからともなく寄付をする人が。

私がいない時は当たり前にダンさんがチットさんを介抱

朝食のデリバリーも届く。なんとガパオライスである。辛いかなと恐る恐る食べてみると、全く辛くない。

これは青唐辛子。病み上がりの今の私には危険な食べ物である

そろそろ9:00になりそうな頃。今までだとこの時間帯は既にオン・ザ・ロードなのだが、なぜかゆっくりしている。自転車の周りには警察や施設関係者が続々と集まる。

どうやら、近くの市場で寄付活動を行い、それからムクダハーンへと向かうらしい。お馴染みの記念撮影会が始まる

ではノリノリのデッドプールダンさんを撮ってこれから近くの市場へと!

うわっ。確かに混んでて当たり前な朝の時間帯だが、警察の誘導も強引だな

私の後ろには威圧感ある警察バイク

施設のお偉いさんはここで魚を買いながら同行(自由だなぁ)

ん?警察がお金を挟んで持ってきた。はて、どこから??

ポリス「この棒に1人ずつカネを挟むように!」

とは、言ってないが(当たり前)何やら大声で地元民に向かって寄付を促してるように聞こえる。まさかの警察がここまで参戦するとは…

警察のおかげがあってか通常の何倍ものスピードで寄付金が集まる

日本では見かけないシュールな光景。税金の取立てみたい

すごいよ〜どんどん寄付金が増えていくよ〜

おそらくまだ中学生くらいの年齢の子供も寄付。すごいね

ポメラニアンも大勢で連なる私たちを見てビビる

子犬も販売の市場(ペットとしての販売)

カッコイイ警察バイクの写真もパシャり

自転車でワンチャン2匹と旅をしているかのようなタイ人も発見

成金仕様の首飾り!

(お札同士をホッチキスで止められたまま寄付された模様)

賄賂に見える!

犯罪の香りがする!

と、まあ市場では面白い光景と地元のいつもの朝が見れて良かったのだが、ムクダハーンまでの道はご覧のようにボコボコ

てっきり朝が余裕な時間を過ごせたので本番もイージーな道かと思いきや、アップダウンの連続である。

チット氏がきつそうである(トライクだし…)

そんな山道でも人の温かい寄付が続く

コップンカ〜ップ

トライクは乗って山道経験はないが、リカンベントでも山道は大変である。

14:00ごろ 休憩でガソリンスタンド併設の食堂へ

自動的に同じ料理が3品テーブルに並ぶ。2人とも疲れて会話もせずに黙々と食べる

アップダウンはあるが救いなのは追い風が背中を押してくれる点

炭水化物×炭水化物ならぬレンズ×レンズ

目的地まで残り20kmほど!

お!ムクダハーンまで10kmほど!

16:30ごろ 現地警察の誘導でチート状態で進む

警察車両がいると心強いね、ホント

やけに立派な政府施設へと到着である

すぐさま、関係者達が続々と周りを囲み、

障害者への寄付金の手渡しを済ませたり、

タイ人が大好きな記念撮影もバシバシ終える

気づくと空はとても綺麗なオレンジ色

なんか濃い〜1日が終わったなあという気持ちである

ご飯は施設長がオススメのサラダをテイクアウトして持ってきてくれた。

ガパオライスを持ってきてくれた女性からは、

なぜか100バーツ(約343円)を進呈された。チットさん曰く、贈り物だからそのまま受け取っておきなさいとのこと。どうもありがとうございます。。

今日で3人メインで走る寄付物語は終わりとなる

最終的には明日がお別れなので、これから近くの夜市へと私は向かう!

20:00ごろ あ、良かった。まだ夜市やってる。明日もムクダハーンでゆっくり過ごすので明日ゆっくり見てみよ〜っと

お札を勘定するウハウハなダンさん(※全て恵まれない障害者の元へ)

ここは昨夜の場所より蚊が多いの何のって。何で私の荷物や自転車にまで蚊がたかるんですかね。初めて見る蚊の大群と容赦ない皮膚の痒み。これ野宿だと当たり前の洗礼なのかな?キャンプ経験はほとんど無いのでそのノウハウやコツも全くわからない。とりあえずキャンプ経験値として本日得たのは蚊はあれだけの大群で人にたかる事もあるという事。最終的に寄付物語からズレた締めになるが、これも一つのエッセンスとして盛り込んでおきたい。あ〜蚊にイライラ〜

雑費 20バーツ(約69円)

合計 20バーツ(約69円)

※+100バーツ(約343円)

走行距離 56.3km

積算距離 5264.9km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。