ロマンを求めてバイクで楽する11/27ラオス2-2日目

※世界遺産のワット・プー 主祀堂にて

昨夜のうちに今日は「休む日!ダレる日!」と決めていたのだが、目覚めたのは朝の5:00。お尻痛くて自転車は漕ぎたくないが、外に出たくてウズウズしている自分がいる。早速の朝ごはんへ

肉っ気のない麺がお安いのでそれをオーダー!朝はこれでちょうどいい

っと思いきや、イタリアのフェレロ社が出すチョコスプレッド”ヌテッラ”がふんだんに使われたヌテッラブレッドもいただく。朝から美味しい朝食で満足なり。

丸一日オフの日なのでここは是非とも世界遺産のワット・プーへ行きたい。入場料が高かったり(5万キップ/約666円)、不便な場所(パクセーから約40kmほど)に位置してるのでアクセスが面倒くさくてためらっていたが、おそらくここで見ておかないと次に南ラオスへ訪れるのはいつになるかわからない。

でも自転車漕ぎたくないよ。どうしよう

あ。バイクレンタル利用すっか

ってなわけでイタい出費となるが、ここでレンタル。8万キップ(約1,066円)でATの125cc、翌朝の8:00までレンタルOK!

借りたのはHONDAのズーマー。一度は乗ってみたかったバイクである。

日本みたいにガソリン満タン返しではないので、自分で必要な分を予め給油することに。

往復で2Lあれば余裕と聞いていたので2L注ぐ(1.7万キップ/約227円)

もうね、バイクってすごいね…感心するわ

乗ってる本人は超ラクで、汗もかかなければ段差の振動も大したことない

機械のエンジンだから向かうところ敵なし状態。文明の利器バンザイ

ここでダート道か舗装路かの分かれ道だが、誰1人としてダート道を通る者がいないので舗装路を走ることに。

残りワット・プーまで約10km地点

古代の町”チャンパーサック”へと突入

喉が渇いたので休憩

サトウキビジュースに地元のチョコ菓子をいただく

腹も減ったのでワット・プー直前にて早めのお昼

美味しいフライドライスをいただきました〜

昼食を食べたレストランからほど近くにワット・プーへのエントランスが見えてくる

ここでチケット購入

外国人は5万キップ(約666円)

このバスに乗り現地まで更に向かう。

乗客は私のみの貸切状態である

何とも雰囲気の良い湖…。と思いきや、これ完全なる人口の池で聖なる池と呼ばれているんだとさ。

到着!

では、ワット・プーを独自に簡単に説明。

1,000年以上昔、ここラオスの地にはクメール人という人々がいました。彼らの王様はここにヒンドゥー教の大寺院を建造しました。クメール帝国滅亡後はラオス人が仏教寺院へと変更させました。

ちなみにカンボジアのアンコール・ワットよりも昔に建てられた寺院らしく、王道がアンコールワットまで続いてたとも言われている。

この両脇にある柱は何とシヴァ神の男性器である。何でこれが両脇に…。

これらには子孫繁栄の意味が含まれているのだそうな。シヴァ神自体、破壊と創造をする神様なのでどことなく納得。生殖活動そのものが破壊(生殖行為)と創造(出産)の繰り返しってやつ?

目に飛び込むのはこれら。宮殿跡・北殿

南殿

南殿・別アングル

こちらも北殿。

所々が修復中で立ち入り禁止となっているが、ユルいラオスなので厳重警備などナシ

さてここから上りの石段が続く

ノスタルジックなデザインのナーガ(蛇神)。今から約1,000年前のものである

ドバラパーラ像という日本でいう仁王像みたいな立場の像。あれ?これブッダじゃないの?違うのです。彼らは門番として必ず神聖な場所に立っている存在なのです。

元々がヒンドゥー教のための場所ではあったが、こうして仏教とも融合されてるのを全体的な雰囲気で感じ取る

乾季ということもあってか、木々や草に緑が足りないのが気になる…。

奥に見えるのはプルメリアの樹。そしてラオスの国花はプルメリアである。プルメリアは漢字にすると占婆花(チャンパ)。そう、古代の王国”チャンパ”や古代の町”チャンパーサック”の名前の由来はプルメリアから。

最後に急勾配の石段登場!

顔や体のパーツが足りない石像…とダッシュで駆け下りてきた少年

反対側にも無残にも体のみが残る石像…とダッシュで水を運ぶ少年

朽ち果てた建造物の跡が微かにわかる。このワット・プー自体、クメール建築の山岳テラス式という様式で造られているが、かなりレア。世界にここと後はプレアヴィヒア寺院のみ。(※このプレアヴィヒア寺院の領有権を巡り、タイとカンボジアで死者が出るほどの紛争になったが、国際裁判の末に正式にカンボジアの領となる)

そういう前情報知ってるとの知らないのとじゃ見方が変わるね。階段のようなものが確認できる

大きな一枚岩のには象の彫刻途中の顔が…

象の顔わかるかな?(右側)

日差しは暑いが、風が吹くのでさほど疲れない。乾季だからだろうか

別の眺望

んん〜。どういった経緯でここに朽ち果ててるのかは謎だが、謎なりに想像するのも楽しいね

欧米人が群がって撮影しているのは…

こちらである。なんと生身の人間を生贄として捧げていた岩である。と、言われたりもするがどうやら眉唾モノで真偽は不明。そりゃ当時を生きた人間にしかわからんわな。取り敢えず、ワニが寝そべっているように見えることからワニ石と呼ばれているそう。

ナーガ?階段?これもワニ石近くに横たわっていた

これがメインの主祀堂である

よ〜く周りを観察しながら当時のことを勝手に妄想

当時のことの映像なんかは今を生きる人間誰1人知らない

周りには1000年以上前からありそうな大木も無さげなので巨岩のみぞ知る歴史なのだろうか。タイムマシーンがあれば空から当時のワット・プーを見下ろしてみたいものだ。

調べれば、この像が何なのかもすぐにわかる便利な時代。あえて調べないという選択肢もあるが、ここはアンコールワット見学の前置きになっているので調べてみた。

デバダーという女神である

主祀堂の中へ

ちょっと目が細くて表情もニヤニヤした仏像

別アングル

乾季なので草木の色味が地味であるが、それでもカオ山の麓から見下ろす景色は圧巻である。遠くの古都チャンパーサックも見えるし、1,000年前は道がカンボジアまで続いていたというから、ロマン溢れるとはこのこと。

帰りも同じ道を戻る

いや〜思いの外、長居して充分に楽しめた!

帰りはどうせなら誰も通らないダート道へ

バイクだし、へっちゃら

景色も素晴らしい

ここでバイクとパシャリ

おそらく人が通るのがかなり珍しいのか水牛もずっとこちらを見ていた

いや、橋ないわ。それでもバイクが通った跡を通る

ちょっと軽く後悔してきた

また橋ないし!

意外にダート道でもズーマーは走ってくれるのね。バイク買うならこれ買おうっと

無事にレンタルバイクを返却。尚、日本みたいに満タン返しの必要はなし!パスポートも返却してもらい、その場を後にする。

部屋へ戻り、密かに購入したヌテッラの確認を。

これ、本国イタリア製とオーストラリア製の2種類が市場へ出回っているが、日本だとオーストラリア製。ラオスは元・フランスの植民地だったから何となくイタリア製買えるかなと思ったらオーストラリア製であった。尚、イタリア製の方が甘さ控えめでチョコとヘーゼルナッツのコクが強めらしい。しかも容器はガラス製。イタリア製食べたい

英語めちゃくちゃ喋るオーナーさん。インド人の英語は本当に早口。でも欧米人と同じテンポで話せているから彼の英語はすごいんだなと。

昨日とは違うカレー屋さんへ

ポテトとトマトのカレーである。ホクホクのジャガイモがトマトの酸味とマッチして美味しい。うん、パクセーで食べた中ではココが一番!

周辺は様々なホテルや観光客向けのレストランが並ぶ。1人ニンマリと1日を振り返ながら歩いて宿へと戻る。今日はとてもよく遊んだな〜と実感。自転車旅行メインだが、たまにバイクで観光地回るのも悪くないね。クメール人の遺跡にも思いを馳せれたし、ラオスでの思い出として絶句した山道の次に濃く残ったかな。

朝食 1万キップ(約134円)

ヌテッラブレッド 1.3万キップ(約174円)

宿(2泊目) 4万キップ(約534円)

バイクレンタル(HONDA/Zoomer) 8万キップ(約1,068円)

ガソリン2L分 1.7万キップ(約227円)

サトウキビジュース+チョコ菓子 7千キップ(約93円)

チキンフライドライス 2万キップ(約267円)

ワット・プー駐車代 5千キップ(約67円)

ワット・プー チケット 5万キップ(約666円)

ヌテッラ200g 2.8万キップ(約374円)

夕食 3.5万キップ(約467円)

クッキー&トイレットペーパー 1万キップ(約134円)

合計 31.5万キップ(約4.207円)

※BCEL銀行からの引き出し 40万キップ(5,837円)

走行距離 0km

積算距離 5586.5km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。