風と重力 Pt.5 しんどい山11/5ラオス8日目

※頂上付近 標高約1,900m

目覚めは6:00前 少し寝坊してしまった。何たることや、、、本来は5:00出発を考えていたが、昨夜遅くまでブログの編集して寝るのが0時過ぎと遅かったせいか。急いで支度して、朝ごはんに持ち帰りチャーハンをいただく

7:45ごろ ルート上、一番高い標高を通る山道へいざ!

ん?看板??

12%って(絶句)

初っ端の出だしから12%は精神的にくる。おまけに何だか今日は風が強い!向かい風で木々がグイングインなびいてる

そして曇り空から小雨も降りだす始末。何たることや。。進んでるんだが捗らないぞ

ふと横目で景色を見ると、通ってきた方角には晴れ間の青空が顔を覗かせている

対してこれから向かう先はどんより。

ラオス『登りますか?』

はい

後ろを振り返り、青空を懐かしむ。でもペダルは前を向くような構造になってるんだ!後ろを振り返って過去に甘えるなっ、、

とか、自問自答を繰り返しつつ、じわじわと12%の勾配が体にのしかかる。景色は綺麗なのにそれを眺めて良いねえの余裕が無い。そんな脇目で景色見てたら前ハンドルがブレまくって事故る

「じゃあ押して行けば良いのでは?」との声もありそうだが、車体と荷物で約70kg近くの物体を押して上がる方が酷なもんで。足元はサンダルだし、ソールはグリップ力が減ってきて急坂で踏ん張れない

このように車もグイングインな道をアクセル踏みっぱなしで進む。私の上り速度は3〜4km/hほど。ところどころ休憩しながらの長期戦になりそうである

11:00過ぎ 景色をバックにバナナを注入(言い方が変だが”食べる”よりも”注ぐ”感じで身体が吸収する)

あ〜。カツカレーと寿司とナポリタンとピザと、、腹一杯に食べたい。特にカツカレー。カレーのルーを浴びるように口に注ぎたい。ご飯は富士山盛り。カツは10枚頬張りたい。(言うだけタダ)

そう。ここはラオス。日本のように便利なコンビニがどんな田舎にもあるとかそんな事は決して無い。ひたすら上り坂が続き、商店や食堂など皆無。

12:30ごろ 雨は止み、風も少し弱まる。これはチャンス!

平坦路で走りやすい

13:00ごろ 約1,600m地点 盆地になった景色を上から眺める

素晴らしい

地道にネリネリ登るしかない

ここから少し下りがあり、

カシの区域に入る看板のあと、再度12%の坂を登る。何たるスパルタ。。ただ、ここにきて若干、風向きが変わり、私の背中を押すような風が吹く。それでもキツいのに違いはないが、風のおかげで5km/hほどは出ている。

14:15ごろ ついに山道を攻略

5時間以上かかったなあ〜

ここより高い山が行き先には見えない!ということは下りが延々と続くはず

よ〜し!下り開始!

んん??

デンジャラス・ロード?!危険な道ってこれから下りだから別に構わないけど何がどう危険なわけ?!

初っ端から12%の下り坂+ダート道。砂の深さにタイヤを取られないようにジワリジワリと下りる。これ一歩間違えばガードレールも無いし奈落の底へ落ちますね

ブレーキを力一杯握りしめて撮ったこれからの下り道。良かった。舗装路が見える

デンジャラス・ロードな理由がわかった。12%の急勾配の下り坂がこれでもかと長々と続き、至る所で陥没もあり、泥水があるとこや急カーブもたくさんありと、とかく注意・集中して下らないと事故ったらお終いなわけ。そして10%の下り坂の直線路では軽く50km/hは出て、ブレーキを離すと瞬間最高速度70km/hも出るというね。とんでもない

16:30ごろ 思いっきり早く駆け抜けてカシ近くの集落へと。そして屋台を見つけて食す。これは炭火焼きバナナ

茶碗蒸しならぬ卵の殻蒸し

ウインナーもピリ辛の練り物もいただきました〜

そんな屋台に居た子供達をパシャり

あまり寺院には興味が湧かないとルアンパバーンに居た時から思っていたのだが、、

これは、、、

?!?!?!

ちょっとエキゾチックなカラーリングだし、どうして中々かっこいいから撮りました〜

本来、行きたかった宿が満室のためこちらへ

宿の店主が自転車も入れて良いよって。値切って入室したのにどうもありがとうございます。

使いやすそうな良い宿です

夕食は歩いてすぐな食堂へ

店長のNouさんは英語が少し話せるので会話しながらお茶をいただく。アンチャン茶(蝶豆花)と行ってタイやラオスでよく飲まれているお茶らしい

花の青さがそのままお茶としての色に!

これがまた特に癖がなく飲みやすいと感じた。アンチエイジングとしての効用もあり、女性に人気だそうで。もちろん男性にもアンチエイジングとしての効用はあるのだろう。

頼んだのはフライドライス〜!Nouさんの奥さんがシェフとして作ってくれました〜!

長い山道を終えた後での地元民とのひととき。初めて食堂に来店した日本人が私ということでたくさん日本の事やラオスの事も話したり聞いたりして楽しめたなあ。疲れも飛びます!チャーハン美味しかったです。ありがとうございます!

帰りは宿の売店でカットマンゴーを購入

添付で塩をベースとしたスパイスを渡される

おそるおそるチョイ付けしながら食べると意外に美味い!

全体にまぶしていただきました〜。スイカに塩ふる感覚と似てるかもね。マンゴーに塩もイケるとはこれまた新しい発見。明日はどんなことが起きるか楽しみで仕方ない。

カシ町屋台にて(焼きバナナ、ウインナー、玉子蒸し、練り物) 4千キップ(約55円)

宿 7万キップ(約956円)

チョコチップクッキー 1.5万キップ(約205円)

夕食 2万キップ(約273円)

カットマンゴー 1万キップ(約137円)

合計 11.9万キップ(約1.625円)

走行距離 66.2km

積算距離 4611km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。