風と重力 Pt.12 ナラボーの核(コア)を走り抜けっ!4/13オーストラリアday22

※風ありがと

絶景ポイントらしい箇所を何度も素通りして、とりあえず横目に見える海は撮影しておく。そんなことより、オーストラリア大陸の一番南に位置した道路でサイクリングできている時点で嬉しい。
それに朝から今までにないほどの強力な風のアシストでもって距離がどんどん稼げる!これ魔法?

50km稼ぐ。この人が先日、クリスさんから聞いた韓国人かな?と思いきや日本人!Tさんは会社から長期休暇を貰い、シドニーからパースまで向かうそうで。それにしてもトレーラー含め荷物満載!

Tさん「ああ、その韓国人は木を使って手作りのロードバイクで走ってるよ」

?!

なにそのひと!会いたすぎる!

100km稼ぐ。強風で転ける

ライトが5度目の破損。もう接着剤も切れちゃったよ

空腹と転けた痛みに辟易していたところ、対向車のクリントイーストウッド監督似のお爺さんからコーラをいただく。ありがとうございます!

120km稼ぐ。

天候が急変。雨混じりの風となり、近くの屋根付きのレストエリアへ逃げ込む。ここで昨夜、炊いておいた白飯と缶詰で簡易昼ごはん

170km稼ぐ。ついにナラボー平原の核ともいうべき部分へ!

突入後、すぐのロードハウスにて休憩する!

すぐそばにクジラが見れる絶景ポイントあり(ただし6〜10月)

もう後半戦

ナラボー平原の説明。Nullus Arbor というラテン語の意味から名付けられたようだが「木がない」という意味だとさ。
対してアボリジニの言葉では Oondiri と呼ばれていたそうな。意味は「水がない」

カンガルーやウォンバットはどうやって生き延びているのだろうか。実は一昨日、野生のカンガルーは2匹見ているが、いずれにしても体格が良くてエサに困ってる心配はなさそうだった

私はキミが見たい。ウォンバット君

ここにきてジンジャーエールが4.5A$と今までのどのロードハウスよりも最安値を記録!ホームメイドなチョコブラウニーと一緒に楽しむ。

そして駐輪棒が寿命。強化プラスチックの持ち手が壊れるとか、、、。とりあえず今までありがとう

180km稼ぐ。時間は18:00前。ナラボー平原にてテント設営でもいいのだか、、いや雨降りそうだしそれは避けよう

って!ついに韓国人サイクリストと出会えたっ!なんつークレイジーな仕様!木で作ってるっていうから木製のマホガニーバイクに乗ったリッチな自転車乗りかと思いきや、まさかのキャリア部分を木材で固定とは、、。

※顔出しNG。日本語はペラペラな彼

面白すぎる出会いに思わず連絡先を交換!

Kさんはケアンズを出発してシドニー前で事故って自転車を壊す。シドニーで購入したこのロードバイクに荷物をどうにか詰めて走っているとのこと。ちなみに日本一周はママチャリで1年かけて走行済み。

あの、、凄すぎて何も言えない。おそらく彼は自転車にこだわりがないのだろう。私と違うベクトルの自転車乗りだ。私はどんな自転車でもいいから自転車が乗りたいわけではなくて「私の」自転車に乗りたいだけ。

ホイールが〜 フレームがどうだ〜 キャリアが〜 とかウンチクたれて準備万端にしつつ、次は何処其処を改良したいとか考えているが、彼はテキトーに買ったとしか思えない700cのロードバイクで既に3,000km以上もここまで走ってきている。到底、真似できない。すげえもの見ちゃったな

※野営地に着いてからも彼を想う

加えて彼の屈託のない笑顔と私はを引き寄せる何か。んー。言葉にはうまく表現できないけど変態ってことは間違いない(褒めている)

それと着ている服も良い感じにボロボロで見ていて孤高の戦士っぽくてカッコ良かったな。

この先もオーストラリア一周の予定らしいが、道中の皆さん、彼にどうか優しい眼差しを。

気づけばナラボー平原の区間も走り終えていた夜。

Nullarbor Roadhouseにて(3Dハガキ、ブラウニー、ジンジャーエール) 27A$(約2,250円)

走行距離 209.4km

積算距離 13937.8km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。