2018.2/28〜3/23 合計24日間
全走行距離 1,530.7km
1日平均 約63.7km
使用金額 77,761円
1日平均 約3,240円
- 思い返せば、、、
はっきりと断言しておきたいのが、道路の酷さが東南アジアで堂々のワースト1位であること。それと反比例してインドネシア・バリ島における生サンバルが東南アジアでベスト1位の美味しさを誇る調味料であることも付け加えたい。アクセスするには空路か航路かの二者択一になるわけだが、自転車旅行における旅情を更に深めるためにペルニフェリー社での航路を試みた。思いの外、船内は空いてて快適だった思い出が強い。しかし、ジャカルタ上陸を果たしてからの、その交通量の酷さ・空気の汚さ・道路の凸凹さに絶句したのも今は懐かしい記憶である。全体の行程を通して、もう二度とこんな道路を自転車で漕いでやるものかと何度も思い返したインドネシア・ロードである。しかし、そんな国であっても食事はどれも美味しくて味付けも私好み。物価が安いので1日の消費額も抑えれる。それでも全体の出費が高いのは、インドネシア国内において、ほぼ毎日何かしらのメカトラブルが発生し、たくさんの部品交換を済ませたからである。思えば1万キロ以上も走行してからの最後のアジアであるインドネシア、、ガタがきてもオカシクないはずだわな。出会った人々は皆親切で心優しい人達ばかりで対人トラブルなど無し。むしろ、日本大好きな人たちばかりなのですごくフレンドリー。大いに楽しく旅ができた。それでもジャワ島に関してはもうお腹いっぱい。今後、自転車旅行じゃなくても、ジャカルタやその他の都市に訪れる気は私には無い。理由としては街の景観の汚さと道路状況の酷さ、街歩きをブラブラと楽しめる平和な空気が皆無。食に関してもバリ島における料理の方が私の口には合う。今後、インドネシアを周るのならば離島に限るし、世界一綺麗なダイビングスポットもインドネシアには多いのでそういうところに行きたい。
- 人・言葉・コミュニケーション
こんな国(失礼)を自転車で旅行しようなんてお馬鹿さんは他に居ないのか、皆さん興味を持って注目してくれる。どれも好意的な視線で、たまに訝しげに見てくる現地人も居たりとバラエティに富んでいる。1つ言えるのは1人絡んでくると、芋ズル式に周りのギャラリーが寄って集ってくるということ。「アンタら日中から暇ですな!」と何度、心の中で呟いたことか。人当たりが良い人が大半で親日家なので、皆一様に親切。それもそのはず、道路中を埋め尽くすバイクや乗用車の99%は日本メーカーのホンダ・スズキ・ヤマハ・トヨタ・ミツビシ・マツダなどで構成されている。(ちなみに警察車両はマツダだったりする)肝心の日本人が日本製の自転車で、インドネシア人が日本車や日本製のバイクに乗る不思議体験。言葉やコミュニケーションに至っては簡単な挨拶と質問用語を覚えておいた。ノリで何とかなる場面も多く、困ることはない。ツーリスティックなエリアであれば、英語が話せるインドネシア人も多いので旅においてのコミュニケーションはスムーズにいくだろう。
- 食事・買い出し
基本的に一番メインとなる国道を進んでいった今回。補給に関してはコンビニ(Alfa Mart,Indo Maretなど)が多く乱立しているので問題はない。コンビニよりもローカル食堂に立ち寄りたい私としては、コンビニはなるべく避けていた。国道沿いには求めている食堂の数が少ないのか、結構空腹なまま漕いだ記憶もある。人口が多いジャワ島なのに、国道沿いには朝から営業している屋台は思ったよりも出現率が低い。なので食堂を見かけた際は、朝から2食分を食べてサイクリングに勤しんでいた。尚、フルーツの移動販売も見かけることが少ないので、見かけたときはとにかくスイカばっかり食べて水分補給していたな。飲料水に関しては食堂で無料で頂戴することが常であった。もちろん飲んでも下痢などの心配は無し。自転車旅行者にオススメのインドネシア飯はナシ・チャンプルと呼ばれるノッけご飯の大盛りオーダーと、ナシゴレン(チャーハン)やミーゴレン(焼きそば)である。個人的にはバリ島独自の生サンバル(Sambal Matah)が一番のアジア飯のツボである!!
- 交通・道路
何度も言うが、こりゃもう絶望的にダメ。もう全てがダメ。自転車旅行に関して東南アジアでワースト1位の道路がまさかのインドネシアだとは思いもしなかった。首都・ジャカルタは頻繁にある交通渋滞と、多くの一方通行で迷路の様な造り。加えて空気の汚さと路面の凸凹さが目立つ。しかも、大抵そういう路面の悪さは路肩に集中しているので、必然的に自転車がドツボにハマる。ジャカルタを抜けても気が抜けない。バリに向けての国道も路面状況は相変わらず酷い。しかも片道1車線だと、列を為して大型トレーラー・大型トラック・高速バス・ローカル向けバス・小型乗合バス・乗用車・その他バイク軍が私を追い越していく。しかも、信号が無いエリアだと爆速で過ぎていくので、常にミラーで後方確認を繰り返しながらの走行となった。またジャワ島内陸部や、バリ島においてはアップダウンの連続が多く、上りの斜度も急角度であるため、トラックや工事車両が追い越してくる時に撒き散らす排気ガス(!!)を身体前面で受け取ることも多々。下りも恐る恐る下りないと無駄な陥没にハマり、嫌な衝撃が身体全体を襲うことなる。非常にストレスのたまる下り坂も多かった。それに、マイナーなルートを選んでも、蠅のように後方からチラつくバイク軍がかなりウザったい。都市部では国道内に中央分離帯が連なり、反対側にある目的地まで迂回していくのも凄く面倒臭い。しかも、スムーズに迂回できればいいものだが、後方からの暴走族(そうとしか見えない)が行く手を阻む。この時ばかりは自分のオーバースペックなヘルメットライトや後方リアライトが役立った。昼間でもどちらも点灯・点滅必至である。今、思えばEXPOSUREのフロントライト2個付けで警戒しながら走ると、もっと安全かと思う。結局、ジャワ島では自分と同じツーリングしている外国人は見かけなかった。バリ島ではヨーロピアンカップルを1組見たくらいである。バリ島も大概、自転車に不向き(荷物満載は殊更)な道路ばかり。
- 山道
この度、ジャワ島は横断と縦断をした形であるが、縦断時に標高700m以上の峠はあった。全体的に内陸部はそれなりの山道が待っている。バリ島も衛生地図でみるとほとんど山であるのが確認できる。
- SIMカード・Wi-Fi・ネットカフェ
インドネシアNo.1シェア率のTELKOMSELを選ぶ。同時にTELKOMSELのアプリをDLしておくと、アプリ上から残高やプランのチョイスができる。ただ、英語表記はなくて、インドネシア語オンリーである。選んでたのが1week/1.5GBで2万ルピアのものである。速度は普通に良好。チャージはPULSA(プルサ)と呼ばれ、どこのマートでも出来るらしい。「らしい」というのは、全て自分で試した経験が無いからである。初めの10万ルピアチャージは道中出会った日本語を話せる青年からしてもらい、バリ島ではジェラート店の女性が自らチャージをしに商店へ赴いてくれたからである。双方とも、親切に親身にしてくれて大変に助かったのである。ちなみに、お金はきちんと払っています
- 宿・野宿
可もなく不可もなく。値段もそれなりに安いといったところ。水桶からの行水は思いの外、快適だし、扇風機のみでも寝れない事は無い。ただ、全体的な感想としては少しショボいなぁと感じるのがインドネシアの安宿事情。バリ島においては1泊2,000円のエアコン付き、バスルーム綺麗、Booking.comの平均評価9以上の良い宿に宿泊。これ位の値段の宿であれば、1人の自転車旅行者としては贅沢で快適そのもの。
- 天候・雨
3月は雨季終わりのギリギリらしく、何度も急な雨に濡れる体験をしてきた。あえて雨宿りをせずに、大雨降る中もサイクリングしたが、天然のシャワーを浴びるが如く、かなり楽しんだ。1日中降っているような雨ではなく、束の間の雨なので濡れたくないなら雨宿りすればよろし。日中の暑さも苦労した記憶は無い。日差しは強いのでしっかりと肌を保護してあげれば問題ないかなと。