キーウィな招待5/23オーストラリアday62

※豪華な車内

何処かのワンコがテントの周囲を嗅ぎまわってきた。何だよ、ノーリードはダメって公園に書いてあるのに、野放しで散歩かよ。可愛いから構わないけども。せっかく寄ってきたのなら、「へへへ、可愛がってやろうか」と外に出たのだが、犬が見当たらない。いずこへ?

んま、夢でも見てたのかもしれん。それはそうと、散歩やジョギングに励む近隣住民が多いので、さっさとテントを片付ける。そして、スタイリッシュな給水設備から水を補給するまでが朝の流れである

ふと、足元に目をやると、PUSHと記されたスイッチがある。

踏んでみると、地中に埋め込まれた装置が作動して、水が湧き上がってきた。犬専用の給水設備も備わるとは、さすが全アウトドア方面に意識の高いオーストラリアといった印象。これなら飼い主の手も汚れないし、ワンコも気軽に水が飲めるね!

あまりにも人が増えだしたので少し移動する。ビーチ沿いのベンチで軽く朝食へ

朝食をゆっくりと摂れば、時刻は9時過ぎに。脇目には並行して架かる高速道路あり。早いところ合流したい。

シドニー以降、徐々に北(ブリスベン)へと向かっているので、日中の日差しは20℃を越える陽気さである。日陰で休憩をするのが当たり前になってきたのも何だか嬉しい。シドニー以前は寒くて仕方ない時が多かったからなぁ。

と、まだ出発して30kmも満たない場所で後輪のパンク発生!

いや〜、こんな小さな細い針金が原因とは。この位の小さな穴ならパッチを貼って応急処置だ!

パンク修理後は、目前に広がるヤな感じの雲を見上げる。(プシュ〜っ)

え?なんか空気漏れてない?(タイヤの)

またかよ!おい!

何だ何だ。何でこうもパンクは立て続けに起きるのだろうか?このパターンは、パンク修理が甘かった事によるものだと推測はするのだが、果たして、、、???

うん。こっちは平気

あ〜、やっぱり。別の穴に貼ったパッチが剥がれかかっている。下手くそだな!

潔く、チューブを新品交換である。もう毎度毎度、パッチ修理するのも気が気でないので、新しいチューブに毎回替えていくのが大事かなと思いだした。自分の予算次第だが。

パンク修理というメンドくさいイベントを2回も乗り越えて、空腹なのでとりあえず簡易な昼食をいただく

最終目的地のブリスベンは5月28日までに着ければいいので、余裕のスケジュールである。1日平均100kmほどで走行終了で問題ないっしょ。と、いう事でキリの良いMacksville(マックスヴィル)という町でキャンプしよう

はてさて、キャンプのつもりがココ何処ぞ?

〜一連の流れ〜

男性「やぁ!どこで寝るんだい?」

私「公園で寝るよ。先のガソスタで無料のホットシャワーも浴びれるでしょ?そこにも行くよ」

男性「すぐそこで俺はビジネスやってんだよね。オフィスに来なよ。シャワーもあるし、充電もできるぞ」

私「本当ですか?!あ、ありがとうございます!」

と、突然の親切に甘える事で、親切なニュージーランド人のマイクさんからご馳走になる。これが、かなり美味しくて、、、。

ローストチキンはいつも私が食べているスーパーのものなのだが、あんなに感動しながら食べるチキンが霞むくらいに、マイクさんの作る”クリームコーン&カレー with ミックスベジタブル&フィッシュ”の温かい料理にイチコロ。料理名は特にないので略してキーウィ飯としておこう。

※キャンピングカーの中!すごい豪華でたまげた

Kiwi(キーウィ)とはニュージーランドにしか生息しない飛べない鳥の事なのだが、ニュージーランド人(以下、NZ人)の総称としても使われている。国鳥もキーウィであることから、彼らが自分自身をキーウィと自称することに誇りがあるのではと感じてしまう。世界中からNZ人=キーウィという図式が当てはまる理由としては、様々な憶測があるのだが、第一次世界大戦中、オーストラリアの兵士と合併されてANZAC軍が誕生した時には、既にKiwiと呼ばれていたという。

※シャワールーム、冷蔵庫、洗濯機も完備!お値段約600万円!

私としてはキーウィの生態が、NZ人と似ている事からそう呼ばれた説に一票投じたい。雌が卵を生んで、雄が温めて孵化をさせるらしいが、マイクさんを見ていると本当に至れり尽くせり何でもしてくれる状態である。何か手伝おうにも「席に座って見てなさい」と言われるだけで、何だか手持ち無沙汰で気まずくもなる。

だけども、郷に入れば郷に従えの精神で、徹底的に甘えましたよっと。食後は、LIQUORICE(リコリッシュ)と呼ばれる西洋人に大人気のお菓子もいただく。かなり不思議な味で、初めは吐き出しそうであったが、数をこなせば「ありじゃないの?」と美味しく感じるようになった。ちなみにリコリッシュとは、甘草のことで、その根を使ったお菓子がリコリッシュである。私が食べたのは、中にチョコレートが入っていて美味。他のフレーバーは機会があれば試すけど、自分では買わないかな。楽しいお喋りタイムもあっという間。私はオフィスのソファで眠りに就く。

Woolworths Macksvilleにて(Orange Juice,Choco,Chips,Apple Red Delicious,Burger Beef) 20.1A$(約1,661円)

走行距離 100.1km

積算距離 17622.5km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。