※イギリスのMONTANEとカナダのWESTCOMBの紹介を。
こちらがイギリスのMONTANE(モンテイン)社のMINIMUS SMOCK(ミニマススモック)というプルオーバータイプの上着。
メンテナンス自体はNIKWAXで指定通りやっていたが、それでも染みるのはそこまでの耐水圧性能が無かったということなのだろうか?メーカー公称でいう耐水圧20,000mm,湿気透過率25,000WVTR(Water Vapor Transmission Rate)と専門的な数値を並べられても素人にはイマイチ分からない。
調べてみると一般的な傘の耐水圧250mmに対して、約100倍も数値が上なミニマススモックの20,000mmというスペック。生地の上に1cmの柱を四方に立てて、その柱の中に水を20,000mmの高さまで注ぐ。20mもの水圧に生地が耐えるということになる。こう改めて説明を聞くと、ホォ。なんだかすごいですな。とはなるが、実践で使えなかったので自転車としての今回の使用用途に合っていなかったということ?
まあ、簡単に言えばどのくらい汗かいて、その汗を生地が逃してくれるかっていう数値である。数値が上の方がそれだけ水蒸気を外に逃してくれるわけで。目安としてランニング等の激しい運動で1時間あたり約1,000gの汗をかくので、最低でも5,000〜8,000g、好ましいのは10,000〜20,000g以上はスペックとして欲しいところ。
使われている素材はPERTEX SHIELD+という薄手で強度もそこそこある生地。何より着用感として常にサラサラ感が続くのがありがたい。雨に濡れると肌に張り付くが、着たまま食事でもしながら休んでれば気づいた頃にはサラサラになっている。さすが湿気透過率25,000WVTR!
アウトドアウェアはスペックが高くなればなるほど価格も高くなるが、こまめに色々な店舗のセール情報などを狙えばお安く買える。また、基本は一生モノのレインウェアとして買うのではなく、あくまで消耗品として割り切りたいのでハイスペックすぎなくても良いだろう。
折りたたんで専用の袋に入れると手のひら大ほどの大きさに。そして軽い。これだとわずかな荷室の空間を占領されないが、今回の自転車旅行には少し不向きな点があったのでこれは不足の自体にならない限りは使わないだろう。終わり。
お次は私が大好きなカナダのブランド!WESTCOMB(ウエストコム)のCREST HOODY(クレストフーディー)の使用感をお伝えしたい。これが本当に秀作すぎてもう手離せない。先に言いたい。
WESTCOMBのAlan、Gabriel大好き!
何が良いって性能も後述するが一貫してカナダのバンクーバー製であるという点!非常にとんがってますね〜。大手の多くのアウトドアメーカーが他国生産であるのに対して自分たちで創り上げるこういう反骨心剥き出しのコンセプト。痺れます。ああ、現地へ赴いていつかはレポート取ってこの目で確かめたい。
ちなみにAlanとGabrielのお二方はあのARC’TERYX(アークテリクス)の黎明期を支えたアシスタントらしく、アークテリクスがカナダ製だった頃の工場をそのまま使っているとのこと。
と、話がズレまくったがこちらのCREST HOODYは位置付けとしては薄手のソフトシェルである。要はそんなに寒くないし雨も降ってないけど何か羽織りたいな。体温下げたくないなって時に着用するモノ。
なので、小雨やそこまで強くない風に関してはある程度はブロックしてくれるが基本的には長袖シャツの感覚。使われているPERTEX EQUILIBRIUMという生地がずっっっと羽織りたくなる着心地抜群の素材感。ストレッチ性もあるので腕の上げ下げや背中の前後傾きにもストレスフリーで対応。また、素材のサラッと感が肌との過度な密着を避けてくれるので、EQUILIBRIUM(均衡性の意味)の名の通り、ウェア内の体温を一定に保ってくれる。どういうことかというと、暑い時は水分や汗を外へ外へ逃がそうと働くし、冷えてる時は衣服と肌との間の隙間の効果により保温性をなるべく持続してくれる。
つらつらと書き込みましたが、この2点とも私のお気に入り。大事な道具です。もちろんメンテナンス次第では長年使えるでしょうが今回ジャーニーテストをしてみた結果、MONTANEは撥水処理のやり直しが必要と判断。WESTCOMBに関してはこのまま着続けて問題ないでしょう。(中国の宿にて濡れたウェアを乾かしている)