2017.9/1〜10/16 合計44日間(上海〜東興市)
全走行距離 3180.8km
1日平均 約72km
使用金額 218,246円
1日平均 約4,960円
- 思い返せば、、、
初めての海外ツーリングで、しかも英語が全く通じない中国と聞いてたのでビクついた感じで上陸はしたが、ものの3日ほどで国の雰囲気に慣れる自分がいた。道端の屋台や地元の安い食堂も、金額の相場さえ(1食8元〜高くても25元ほど)掴めればいくらでも安く旅行ができる国。約30〜40kmほどでそれなりの規模の街に辿り着けるし、maps.meという地図アプリで[○○鎮][〇〇県][〇〇郷]など表示されているところであれば宿も食事処も問題なく見つかる。人口も多いので治安に関しても問題なく、夜遅くても出歩いている子供も多い。食事は当たり前に中華だが、食堂を狙うならオープンキッチンで調理をしているところがオススメ。こういった料理店は店主のやる気があると勝手に決めてる節があるが、オープンキッチンの店(または屋台)でハズレの中華を食した記憶は無い。というより地元民の客が多い店は当たり。Wi-Fiに関しても不満に思ったことはなく、快適に使える。ただし中国当局の意向により、Google,Line,Facebookなどは使えない。私が旅行中の間にはYahooも使えなくなったりと、この点には苦労した。人口がめちゃくちゃ多く、悪人も一定数いるのだろうが自転車旅行者の身分上、狙われたりカモられたりはしないだろう。ただ、あまりジロジロと地元民を見るのは止そう。
- 人・言葉・コミュニケーション
どこにでも痰を吐く、動作がガサツ、声や行動がうるさい、身勝手・わがままとどれも私たち日本人の考える中国人へのイメージだが確かにそのまんま(笑)である。話しかけられ、「私は日本人です」と返答すると、ほとんどが「日本人か!」と嬉しそうに笑ってくれるのがコチラとしても嬉しかった。基本的に50代以上の人とコミュニケーション取ろうにも頑なに中国語で押し通そうとするので、道を聞くときや困ったときは20代や自分と同じくらいの年齢の方と接していた。その方が、翻訳アプリの使い方もわかるし、場合によっては英語も話せるなど利点があったからである。言葉としては「こんにちは」「ありがとう」「私は日本人です」「中国語はわかりません」「いくらですか?」「これください」「美味しいです」の7つのパターンで乗り切った感じである。
- 食事・買い出し
街の規模の大小に関わらず、ご飯屋さんはたくさんある。中でもオススメなのは朝8時ごろまでにしか並ばない屋台の朝ごはん。安いし量は多いし、きっと1日の自転車走行の糧となるだろう。昼間は11時くらいに[快餐]と書かれた看板のある店で食すとコスパは良し。並べられたオカズを前に指差しで選び、盛ってもらうスタイル。ご飯もお代わり無料の店が多く、視覚的にオカズを自由に選べれるのはおよそ失敗が少なくて済む。なぜ11時頃がベストかというと惣菜が並び、まだお客の入りもそんなに無く温かい料理が食べれるからである。買い出しは主に沃尔玛(ウォルマート)や家乐福(カルフール)でおこなった。ウォルマートは大手なだけあって賞味期限間近の食品など定価の半額以下で買えたりと随分得をした。逆に田舎の個人店は品揃えは悪いし、商品に埃は被ってるし、店内は暗くて営業してるかわからない店が多い。基本、空腹時は買い出しよりもその辺に売ってる饅頭や屋台飯で済ませる方がコスパも良し。
- 交通・道路
素晴らしい道路が延々と続くこともあれば、突然クレーターのような穴がボコボコ現れることもある。基本的には車道と自転車・バイク道が分かれているので安心して走れる。ただバイクの数が相当なので初めは不慣れだろうが、荷物満載の自転車の方が却って目立つので道を譲ってくれたり、減速してくれたりと気配りされることもしばしば。危険なのはバスである。彼らは中国公道の中で最狂・最悪の割り込みと強烈なクラクション音で追い抜きは当たり前。自転車なんぞ眼中には無く、何度スレスレを走行されたか。クラクションはこの国のBGMと思っていいほど日夜鳴り止まない。電動バイクはエンジン音無しに忍び寄るので中国走行の際はミラー装着をオススメ。というよりマスト。
- 山道
私が通ってきた道で言えば、きつい山道はG104号線・福健省辺りと福安へ向かう道である。それ以外は適度にアップダウンがある道は多々あれどTHE・山道といえばG104号線上にしか記憶にない。
- SIMカード・Wi-Fi・ネットカフェ
SIMカードは上陸初日に情報収集したがオレオレ詐欺増加により、購入は出来てもSIMカード自体を購入店舗に返却する義務があるなど制約が多く諦めた。マイナーすぎる田舎の食堂にはWi-Fi無しが多かったが都市や中規模程度の街の食堂ではほとんどで使用可能。速度もストレス無し。また、リゾート型の大型ホテルやシティホテルの近くに行けば無料でWi-Fiが拾えることもあった。しかし、無料故に接続は不安定で期待値は低い。ネットカフェは[電網]と表記され、パスポートがあれば使えたが一度のみなので他はわからない。
- 宿・野宿
先に野宿に関して言うと、テントを張った野宿はしていない。土地は広いがそれに比例して人も多いため目立つ。基本、24時間営業のKFCや公園の片隅のベンチで寝て朝を迎えた。ほとんどはBooking.comとC-tripというアプリを使って宿に泊まっていた。C-tripは中国のアプリで色々な宿を網羅している。ただ、外国人は安宿に泊めれないという中国当局の指導により、サイト上から予約は出来ても現地でのチェックインの際にたくさんの宿から宿泊拒否を受けたりもした。特に福鼎や福安あたりでは宿探しに難儀したが、次第に西へ向かうにつれ、ついには広州を境に断られることが無くなった。外国人でも中国公安から発行される身分証があれば泊まれるらしいが取得は難しいだろう(現に断られている)。宿の価格もそれぞれだが安宿と言えるのは30元〜90元ほどの範囲であろう。どうしても安宿がいいのであれば中規模の都市も諦めて村や小さな町であれば断られないとの情報もある。
- 天候・雨
9月上旬から下旬近くまで日中は日本の夏のような暑さ。湿度はそこまでないが太陽の日差しは強く、汗もたくさんかく。加えて雨はそこまで無くて快適なライディングが続けられた。服装も昼間はTシャツとハーフパンツで良い。私は日焼けは嫌なので長袖にパンツにフェイスマスクで乗り切った。10月に入っても夜の冷え込みは少なく、暑い記憶しかない。