あくびをぶっ放せ!4/27オーストラリアday36

※真っ青

連泊という形となったミニンギーで迎える2度目の朝。前泊した場所から少し移動してテントを張ったのだが、寒すぎて目が覚めるという目覚めのあまり良くない状態。

※一本線の雲

とにかく身震いしながらもササッと支度していく。メガネが絶賛修理中で手元に無いので、朝からコンタクトレンズなのだが、これがかなり面倒くさい。夜に誰かが訪問してきた時とか、物音に対して敏感に対応する時とか、裸眼じゃ怖すぎて何も見えないので外せない。

なので、1日専用コンタクトレンズを2日続けて装着中

※冷気立ち込める

それにしても寒いっ!!自転車のスピードを加味しての寒さもあるが、芯から底冷えするような冷たさが辺りに充満してやがる。勿論、冬服着込んでいるが、残念なのは足元の靴下がボロボロで足が寒い。あと手の指先も寒い。ブレーキかける時は痛い。

朝靄に包まれてカンガルーが道路を横断するのを見つける。この寒さの中、少し彼が嬉しそうに見えたのは気のせい?

きっとまだこの茂みの何処かに隠れてる

ようやく太陽が昇り始める。この時ばかりは太陽の有り難みが身に染みてわかる瞬間である。お天道様っていう太陽の別称もしっくりくる。

ああ、オテントーサマーあたたかやー そのままどんどん温めておくれー

それにしても現在、Coorong National Park(クーロン国立公園)という海と陸地に挟まれた湖沿いを走っているのだが、中々の良い景色でして。

っと思ったのも束の間。写真で見返すとアレ?と思うこともしばしばである。走行中の記憶としては、一瞬一瞬がとても美しいイメージとして残るのだけれども。よく旅行誌に載ってる風光明媚な写真とかは綺麗に見えて、実際行くとガッカリすることが多いのだが、自転車だと人力でここまで来れたという経緯があるからどんな景色も美しく見えるのかもしれん。

そんな自転車ならではの視点でもう一つ。南オーストラリア州の路肩も中々に酷い。基本、自転車は白線の車道側を走るのだが、全ての車がブッ飛ばしてくるので路肩を走ることが多くなる。その路肩がボコボコすぎて速度がガタ落ちしてしまうのである。

加えて、白線上には謎のブロック帯が等間隔で配備。居眠り運転者を起こす役目とか、注意喚起の意味もあるだろうが、これは自転車乗りからしたらきっと要らないと思う。

※ソルト・クリークあたり

あと、東南アジアを走った身として、一番道路上で(事故の面で)信頼におけない国が実はオーストラリアだったりする。あれだけ貶していたインドネシアよりも、である。

※木陰で休憩

インドネシアはバイクの数や車の数が多すぎて、そこまで速度を出して追い越して行く者がほとんど居なかった。ただ、この国は全ドライバーがフルスロットルで横を飛ばして行く。道路も単調なので、ドライビングスキルも東南アジアの人達のほうが抜群に上手いと思う。こちらとしても東南アジアの路面状況はさておき、ドライバー達に対しては安心感があった。

※再開

ロードトレインなる大きく長いトラックも危ないし、キャンプが有名なのでキャンピングカーを牽引している車も多い。ほとんどの車に牽引するためのヒッチボールが付いているので、何かを牽引して運ぶ文化が普通にあるのだろう。

と、いうか自転車談義はもう良し。見上げた空には雲ひとつ浮かんでいない。満腹中枢もたんまり刺激済みで、脳に酸素が届かないのか日頃の寝不足なのか、思わず大きなアクビをここで。

ぶわあああああああっ!!

アー。すんっばらしい。本当に気持ちのいいアクビである。まず、日本だと人目を気にして出来ないような雄叫びのようなアクビが喉奥からほとばしるこの感じ。実に最高である。

見てください。綺麗なグラデーション

ぶへあわあああああっ!!

数十回もアクビをして、その間はだらだらと時速10km/hで走行である。北からの温かい太陽の温もりが心地よく、路面もさっきよりはマシになった。ただ、このままのペースでは目的地まで辿り着くのが、かなり遅くなるので気合いを入れ直す。

秋の時期なので日暮れも早い。17:30には日が沈みそう。

※でかいロブスターが目印

ようやくKingston SE(キングストンSE)と呼ばれる町に到着である。毎回、夜まで漕いでるなぁ

スーパーは既に営業終了。近くの公園にはコンセントもあるしテーブルもある。トイレも近いし、完璧ってことでテントを張る。

とりあえず、今夜も冬のように寒いので着込んでしまう。トイレの前には蟹がおり、生きているけど静止しておった。これがロブスターなら空気が読める出会いだったんだけどなぁー。

Coorong National Park

Unleaded91(ガソリン) 60¢(約50円)

走行距離 143.7km

積算距離 15323.3km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。