人の忠告を守らないわけではない6/6ニュージーランドday6

※トムさんの親切

昨夜、わざわざ移動してきて正解だったようだ。強風と強い雨が降り出してきたのだが、こうして充電もバッチリできたし、屋根の下で眠れたとさ。テントを設営すればもっと良かったのだが、もしかしたら公園管理のレンジャーに起こされるかもしれんってことで地面に寝そべった。おかげで目覚めは悪いでヤンス

眠気が拭えないまま、朝ごはんの準備に取り掛かる

オリーブオイルが凍っている

さて、自分自身も凍るのかってほど寒さに震えながら、出発時刻は9:00を迎えてしまった。どうしても朝の準備に時間がかかってしまうようだが、どうせ8:00過ぎるまでは辺りは真っ暗だし、特段困ることはないので良し。

※サーモンの養殖場通る

少し面白そうだなと感じる場所もスルーである。既に日本帰国のチケットも予約済みでゆっくりしておれん。毎日急いで旅してる印象だが、これが私の旅スタイル。

※サーモン好きには堪らん場所かも

実際問題、本当に食指が動くようなら、スケジュールの都合は完全無視で立ち寄るだろうに。サーモンに餌やりとか、刺身食べれるとかよりも、このまま距離も進まずに寒さに震えてしまうほうが後悔してしまう。そういうことで、先へ進もう

そのまま快調に走る。凍結の恐れありだから、気をつけて走りなよ〜っていう地元の人からの忠告をいただいたのだが、盛大にこの辺で滑ってしまった。外傷無く、自転車にもダメージが無いのが不思議。これ後続車がいたら首がふっとんでいたかもしれん。

Omarama(オマラマ)と呼ばれる小さな町に到着。これからの峠を見据えて、小休憩の時にサッと摘めるスナック類の準備をしておきたい。これがあるのと無いのとでは、私のエンジン能力に雲泥の差が広がる。

あー。今日も羊がたくさんね

お！なんと！私が今着用しているメリノウールのブランド icebreakerの元となる羊達ではないか！こうして暖かく着ている羊毛の変化系が、彼らから採れたものだとしたら今すぐ感謝である。

と、向かい風で漕ぎづらい中、これから峠へと突き進む！すると、目の前に止まった車から忠告を受ける。高齢のお爺さんだ。

「峠越えは自転車では無理だ。町へ戻れ。」という主旨の忠告であるが、端々にF●●KとかFU●K’●Nの乱れた言葉を含めてくる。どうやら何故か御立腹のようだ。しかし、ルート変更する気はないのでスルーしておく。

1時間ほど進むと、お次はパトカーに止められた。「この先は凍結と車の行き来が激しくて危険だから、今日はこの辺りで一晩過ごしなさい。そして、明日はもっと晴れるだろうから明日チャレンジしなさい」と、親切にも解決案まで教えてくれた。

でも、折角ですが、頂上まであと15kmだし、まだお昼なので先に進みます。

※ポリスメンが教えてくれた野宿場所

忠告それ自体は大変に有り難いのだが、得てして注意するポイントに疑問が残る。単なる凍結や交通量の多さくらいで、自転車が通れないのなら、降りて押して進めばいいわけだし(もちろん車に道を譲りつつ)

それに今までも凍結こそは無いが、散々ひどい交通状況の道を走ってきたと自負しているので、1車線しか無いとか、崖の隅を走るから滑り落ちるかもしれないとかでない以上は、黙って本日トライである。実際、長距離サイクリストが考える危ない道路と、それらを経験していない人との間ではモノの考えにギャップがあるのだと思う。要は、忠告内容を聞いて、私なら大丈夫だなと見くびったのであり、走行を切り上げる気にならず。