笑いながらの登りながら5/19オーストラリアday58

※Kookaburra(ワライカワセミ)

無事にライトも手に入り、最終目的地であるブリスベンへ向けての旅程もそこそこ決めた状態である朝。そこそこっていうのがミソで、人力移動である以上、車や電車と違って、何がどうなるかわからない確率が増すので確定はできないのである。大方のトラブルは事前に防ぐように万全に期すようにするけど。

マリアさん特製の朝食もこれでラスト

マリアさん「クッカバラよ。鳴き声が笑い声みたいなの」
ほー。ワライカワセミ(クッカバラ)は初めて見た。調べるとオーストラリアの固有種のようで。

そんなクッカバラのぬいぐるみも拝見

そして、ここがケビンさんの趣味部屋のようだ。旧いオーディオ機器から大音量でクッカバラの「アハハハハ。AHAHAHA」の鳴き声の入ったカセットテープを聴く。聴きながら、所狭しと本や雑誌が並び、戦車や航空機のオブジェに注目。収集してしまう癖とは、男性の趣味らしい気がするな。私は一切、何かを収集しようとかコレクションしたいとかの欲は無く、溜め込んだ物などを見ると、無性に整理して捨てたくなってしまう衝動に駆られる。

※青のFord社の車はケビン氏の実の車と同じ

思うに、このように物が溢れかえってる空間というのは、不思議と人様の部屋だと、何故か居心地が良い始末。これが、仮に自分の部屋なら全てヤフオク等で処分して綺麗さっぱりにしてしまいたくなるが。あ、同じ様なこと2回言ってる。

何はともあれ書籍の多い部屋というのは(自分には出来ないという意味で)憧れてしまう。もちろんテラスのある家や、庭のある家もやっぱりいいね。実際に滞在してみて、色々と気付かされた3日間でした。本当にお世話になりました。

朝食をゆっくりと終え、コーヒーもご馳走になれば、出発は正午近く。遅めのスタートだが、ワライカワセミのように苦しい時でも笑いながら漕ぎましょう。

上記の写真はVictoria Road(ヴィクトリアロード)と並行に走るサイクリングロード。この時まではピースフルに笑顔であった。車道に合流すると笑ってる場合じゃない時が多く、心穏やかな時は少ない。どちらかというと、苦悶の心でペダリングを回しているのであり、シドニーのアップダウンの多さとそれに伴う交通量に参る。

そんな道を通ってアウトドアストアへ行く。UV対策のアームカバー売っておらず。即、退店。

本格的に高速道路に入る前に、人様が作った昼食をいただく。

オーストラリアと言えば、私の中ではまさにハンバーガーって答えてしまうほど、ハンバーガーしか食べていない。どうでもいい情報だが、マクドナルドのハンバーガーは、西オーストラリア州で一度食べたきりで、その後一切いただいていない。何が悲しくて、他に選択肢ある時に世界規模で味一緒のマクドナルドで、それ相応の値段をペイしなきゃいけないのかがわからない。唯一、ポテトなら食べる。

フライドポテトって美味しいですよね。そして、上り坂はいつだって苦しいですよね。

朝のクッカバラの笑い声が頭の中で再生される。勝者のように勝ち誇った笑い声で、今聴いちゃうと、とんでもなくオバカにされたかのような心境に陥ってしまうだろう。しかし、頭の中ではその鳥の鳴き声が延々と再生されてしまうのだ。どうしたものか。

※17:30には真っ暗

どうしたもこうしたも、とりあえず漕いでゴールを目指す。それしかない

そして、ここで伝家の宝刀！

はてさて、新作のExposureライトを前面に浴びせながらの走行であるが、気づくと下道へ来ていた。否、警察のパトロールカーから迂回を要請されたので、仕方なく降りたが正解である。

なんでも、この先のMooney Mooney Creek(ムーニームーニー・クリーク)では、2km超に渡って側道無しの橋がかかっているらしい。それもブリスベンへの進行方向は上り坂になっているらしく、130〜140km/hでトバす車両に殺されてしまう恐れが大いにあるため、親切にも忠告を受けた次第である。もちろん、高速道路は自転車で走れるので問題はない(警官に確認済み)が、辺りが真っ暗なのが問題なのだ。それはすなわち、時が悪いってやつだな。