オレ得情報でお送りします4/21オーストラリアday30

※夕闇の中

昨日に引き続き、今日もアデレードに早く着くために、150km以上漕ぐことを念頭に入れてスタートを切る。

何故そんなにせわしいのか?ニュージーランドへのフライトが既に決まっているということもあるが、私自身の性格上、ゆっくりのんびりするような事は無いということ。余裕が無いだけとも言えなくもないが、どうしても先へ先へと思いが暴走してしまう。結果、何について語っているかといえば、自分の自転車旅行スタイルである。

人によっては1日50kmペースで旅を続ける者もいるだろう。それに憧れる反面、自分にはそんなゆっくりペースでの旅の醍醐味がまだわからない。どうも不完全燃焼のまま1日を終えそうだし、体力的に楽なままじゃシコリが残ったままとなる。

※帽子が風に飛ばされトラックに踏まれボロボロに。

今の自分には多少なりとも疲れの残るゴールを掲げていたほうが性に合う。なので、寄り道無しで本当に漕ぐだけ。

看板「疲れてる?休む時よ。」

疲れてるけどまだ休む時じゃない

※15:00前に休憩

(荷物を50kg以上積載した自転車で)長距離(ここでいう150km越え)を漕ぐ時は、休憩時間を多くしない事が重要である。もちろん、疲れたら休むべきなのだが、休んだ分だけ更に多くの時間を消費してしまうのも事実である。なので、疲れている時でもペースを落とすなりしてペダルの回転をヤメナイことが必要である。その際は、ギアを軽くしてとにかく力を抜いて漕いであげる。これこそ、漕ぎながら休むという摩訶不思議な方法なのだが、これが意外と役立つのである。

頭と身体を切り分けるというか、、すごく身体中はキツイのに、木陰に座って休みたいのに、そう思う脳内を景色を見ながら誤魔化していく。ひたすら下半身は無機質な機械のように漕ぎ続ける。ツライ、クルシイという痛みを頭に介入させないように、音痴な歌を熱唱する。当然、酸素を使うことになるが、自転車旅はゼーゼー言いながら漕ぐようなキツイものではないので特段酸素切れはしない。側から見たら、歌いながらチョコマカと漕ぐオッさんとか変人以外の何者でもないのだが、ここはオーストラリア。誰も気にしない。誰もいない。

どんどん太陽が沈むのがわかる幻想的な瞬間。こういう一瞬は写真だけじゃ伝わらない。当事者となってこそ全て引っくるめて思うところが強くなる。これから月が顔を出して闇が辺りを包んでいくのだが、それでも恐れない。何故ならそれを見越して強力なライト陣を持参しているから。

夜になると途端に向かい風は強くなるし、懸命に漕いでも10km/hほどしか出ない。ここらでラーメンやチョコを食べてエネルギー補給。時間が遅くなればなるほど、明日に響くことはわかっているのだが、それでもまだ先へ進む。何故かって?それは目指すゴールがここではないから。ただそれだけ。

約30kmの残りの距離を、約2h30minほどかけてのゴールがあのガソリンスタンドである。あそこで無料のホットシャワーを浴びるんだ!そして、0時までにはテントで寝たいというのが私の今の気持ち。とにかく、汗を流したいのと温水を浴びたい。

まさに今までで一番気持ちの良いシャワーの瞬間。

時間は23:50。インド系オーストラリア人の従業員の方の好意により、ガソリンスタンド内でテント泊である。早朝から深夜近くまで自転車漬けであったが、終わってれみれば不思議とそこまで疲れていない自分がいる。おそらくホットシャワーを肩や背中に掛け続けたのが良かったのだろう。背面のダルさが消えた!なので、明日も150km以上漕ぐ事にしたい。それにしても寒い夜だなぁ

ジンジャーエール 4.3A$(約355円)

走行距離 155.8km

積算距離 14823.7km

 

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。