僕らは仲良くなれるはず4/10オーストラリアday19

※キャップ帽の墓場?

ポツポツという不規則なリズム音はまさかの雨である。実に小気味良い雨音であるが、今日は今日とて漕いで東へと進みたい。雨天決行だが、勘弁してほしいところ。

雨はほんのパラパラ降りな程度だが雲が多い。尚、昨日に引き続き、満足に充電できていないPCやモバイルバッテリーの充電のために時間はいつもよりも遅らせて出発!最寄りの充電場所からはPCがリチャージ出来なかったので別口から電気を拝借。

その間、朝食を済ませたり、晩ご飯のためのジャガイモを茹でておいたり。

不本意ではあったCocklebiddy(コックルビディ)でのキャラバンパークの利用であるが、どうしても必要な充電ができたので良しとしよう。

さて、まだ前半戦のナラボー平原。ここに来ていきなりの向かい風からのスタートは喧嘩を売られたようなもの。その喧嘩買ってやると拳闘での喧嘩なんぞ一度もした事がない私はそう意気込むが、相手は自然様である。無限に供給される東と南からの強風に早速ボコボコ。

おそらく午前中だけのリンチなのだろう。と午後からは天気も晴れることを願っての我慢のサイクリング。というか、僅かでも進んでるけど終始余計な所にチカラが入って手の平は痛いし、肩も張ってきたぞ。厄介なのは側道で屍と化した動物達(ほぼカンガルー)の死臭が向かい風に乗って鼻を刺激してくること。
雄大な景色は拝めれないわ、生きたカンガルーどころか、滅したカンガルーばかりを見せつけられるは、もう散々である。

午後からも空は一向に分厚い雲に覆われたまま。同じ曇り空であるから時間も一向に進んでいないのでは?と不安に思ってしまう。
季節は秋で本日の気温は涼しいので自転車日和りなのだが、最難関は風です。ここにきて、ナラボー平原の難関なポイントは無補給区間や道のりの長さでは無くて、風だと認識。
向かい風さえ吹かなければ、なんてことない道なのだが、平原故に遮るものが無くて風が襲ってくるんですな、はい。

かぜかぜかぜかぜと風のことしか愚痴ることがないので、今日は速やかに諦める。本来ならあと60kmほど走りたいのだが、日没も早いし、危険な夜間走行はオーストラリアでは面白みもないので切り上げる。

料理作ってる間に雨が降り出して急いで仕上げると、なんかよくわからない芋とネギの炒め物の完成。味は自分好みの黒胡椒の効いた味でそりゃ美味いさ。腹も減っとる。

急いで自転車にカバーをかけて、テント内に荷物を入れて逃げ込む。すると、どんどん降り出す雨。打ちつける雨と吹き付ける風の仲良しコンビにボッコボコにされる1人の人間。暑くてもいいから快晴の中を走りたい。あ、でもハエは消えていいからね?

使用金額 0円

走行距離 66.5km

積算距離 13500.7km

ABOUTこの記事をかいた人

人生百年計画を軸に、自分の人生を謳歌すべく奮闘中。自転車はイジるだけではなく、専ら道具として乗り倒す側である。キャンピング・旅行用としての自転車、生活に根ざした自転車が好み。他人とのレースや競うことは好まず、のんびりと漕いで、どっしりとした重量のある自転車が好き。軽量な自転車が持て囃される中、時代の逆をいく考えだが、荷物のある自転車でトレーニングを兼ねて日本も海外も定期的に周りたい。何処を目指しているのかわからないが、凡人故に動き続けていくしかないと思っている。